生後6ヶ月でADHDの特徴が見られた

6歳で発達障害(ADHD・ASD)と診断された我が息子。今思えば生後6ヶ月の頃、あれはADHDの特徴だったかもしれない、、、と思い当たることがありました。定型発達のお子さんがたくさんいた中で、うちの息子だけ他の赤ちゃんとは明らかに違っていました。

自分の子は定型発達だと思っていた

私は帝王切開後、手術の縫い目が甘く、血が漏れ、体内に血栓が出来てしまい呼吸困難になり、再び縫い直してもらうため、同じ日にまたお腹を開き、ついでに妊娠発覚と同時に見つかったチョコレート嚢胞を取る手術をし、2週間入院していました。

なかなか退院できそうな雰囲気もなかったため、私は入院のストレスから解放されたくて、入院から2週間目に自ら退院したいと申し出て、体調不良でしたが退院しました。

病院で帝王切開後、思いにもよらない状況になり、手術からの手術に耐え、思い描いていた出産後とは全くかけ離れた病院生活になってしまったのです。

思い描いていたのは、普通分娩で出産し、病院の大部屋で同じ日に出産したママさん達と談笑しながら、赤ちゃんのお世話をしつつ、退院の日には、また会ったらお話しして下さい!という感じでお別れする光景をイメージしていたのですが、2回目の手術後には自ら寝返りを打てない状況になるぐらい動けず、元の元気な身体に戻るのか不安になるぐらいの状況だったため、ママさんたちが楽しそうに談笑している大部屋になるわけでもなく、退院するまでの2週間ずっと個室で過ごしました。

この時から、同じ病院で同じ頃に出産したママさん達との繋がりが、全くなかったのです。

退院してからも体調が悪かったため、家から外出することもほとんどなく、外出したといえば、子供の1ヶ月検診で出産した総合病院に行ったことと、3ヶ月検診のため小児科に行ったぐらいでした。

体調が悪すぎて、お宮参りやお食い初めなどのイベントですらやりませんでした。

息子の首が座っても、寝返りをするようになっても、体調が悪かった私は外出することもほぼなく、児童館や公園、赤ちゃんが集まる場所に顔を出すこともなく、ママ友やお子さんを育てるママさんの知り合いが1人もいませんでした。

なので、自分の息子以外の赤ちゃんをじっくり見る機会がなかったため、比べる対象がなく、息子が他の子と比べてどうこうということは全く考えたこともありませんでした。

息子は第一子のため、上の子がいるわけではないので、比べる対象がなかったこともあり、この時点では定型発達だと思っていましたし、まさか発達障害だなんて思ってもみませんでした。

保健センターで行われた6ヶ月検診

ママ友や小さいお子さんを持つママさんの知り合いが1人もいない状況が続き、やっと私が同じ月齢の赤ちゃんを見る機会が訪れました。

それは保健センターで行われた6ヶ月検診でした。

受付を済ませ、広い部屋に通されると、そこではすでにママさんグループがいくつか出来ていたり、仲良しのママさんを誘って一緒に来ましたという方々がいらっしゃいました。

中には私と同じように1人で来られた方もいらっしゃったと思います。

私はどうしてもママ友が欲しい!一緒に児童館に行くママさんの知り合いが欲しい!と思うタイプではないので、保健センターの6ヶ月検診で周りがワイワイしていて、私と息子だけポツンとしていても別になんとも思いませんでした。

私は話し相手もいなかったため、その場に座り、息子を抱っこ紐で抱っこしている状態で周囲のママさんとお子さんを観察していました。

息子と同じ月齢のお子さんがたくさんいるこの状況、私にとってはとても新鮮でした。

生後6ヶ月でうちの息子だけ動きが激しかった

いざ保健師さんのお話が始まり、みなさんお子さんを抱っこしている状態だったので、私は息子を抱っこ紐からおろし抱っこしたのですが、ずり這いを覚えた息子は一瞬のうちにどこかに行ってしまいます。

何度連れ戻しても、抱っこを嫌がり、ずり這いをしてどんどん私から離れてしまうので、資料を見ながら保健師さんの話をしっかり聞くことが出来ず、一瞬でずり這いをしていなくなる息子を追いかけて、捕まえて、連れ戻し元の場所に戻る、資料を見ている隙にまたいなくなってしまうので、追いかけて、捕まえて、連れ戻し、保健師さんが説明しながらホワイトボードに書いているところを見ていると、また息子はいなくなっていて、追いかけて、捕まえて、連れ戻し元の位置に戻る。

これがエンドレス状態で、、、

そしてずり這いをしているのが、うちの息子だけなんです!!

他のお子さんはみんなママさんに抱っこされていて、ママさんはその場で保健師さんの話をしっかり聞いていたのです。

皆さんお子さんと一緒にその場に座っているのに、私1人だけが立ち上がり、ずり這いしてどこかへ行ってしまう息子を追いかけていたので、それはそれは目立っていたと思います。

結局このような状態だったので、保健師さんの話はほとんど聞くことが出来ませんでした。

我が息子が1番成長が早いと優越感に浸っていた私

この時は、息子がまさか発達障害だなんて思いもしなかったですし、発達障害という言葉すら無縁の私でした。

皆さんがお子さんを抱っこしながらその場に座っているのにも関わらず、私1人だけずり這いする息子を追いかけていたのですが、その時は全く嫌な気にはなりませんでした。

ポジティブ思考の私は、うちの子はこの中で1番成長が早いんだ!

他のお子さんは、まだずり這いを習得してしていない中、うちの子だけ!!

病院の1ヶ月検診で先生に言われた「優等生だね!」という言葉を再び思い出し、優越感に浸っていました。

今思えば、目を離すと、息子がどこかに行ってしまうこの状態はまさにADHDの特徴だったのだと思います。

その場でじっとしていられない、目を離すとどこかへ行ってしまう、しかも逃げ足が早い!

私はこの後、息子が成長するにつれて、この行動にずっと悩まされます。

実質、大人しく動かないでいてくれたのは、生まれてからたった5ヶ月程でしたね。

そこから目が離せない日常が始まります。

6ヶ月検診では引っ掛からなかった

その後1ヶ月半検診を何事もなくクリアしましたが、後々息子が他の子と明らかに違うと感じるようになります。

保健センターで行われた2歳児相談では、保健師さんの対応が今までのようにスムーズに終わることはなく、メインの相談が終わった後に個別の部屋に通された私ですが、この6ヶ月検診では、あんなに1人だけずり這いをしてどこかへ行ってしまい目立っていた息子でしたが、保健師さんの方からお声がかかることはありませんでした。

生後6ヶ月では、まだ定型発達の可能性もあるかもしれないですし、ただの元気な子、成長が早く好奇心が旺盛な子と判断されていたのかなと思います。

しかし思い返せば私的には、あの6ヶ月検診の際に行われた、集団で保健師さんの話を聞かなければならない状況の中で、一瞬目を離すとうちの息子だけどこかへ行ってしまう行動は、明らかにADHDの行動だったと確信しております。

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